お米に虫がわいた…ショックですが、虫を取り除けば食べられます。お米食べろ!
お米に発生する定番の虫たち
・コクゾウムシ(穀象虫)
米食い虫の異名を持つゾウムシの一種。ゾウみたいな口があり、小さなカブトムシのような外見。穴を開けてお米の中に卵を産みます。成虫は黒いのですぐに気が付きます。18度以下だと活動を停止します。暖かいのが好きで、梅雨ごろから発生。
・ノシメマダラメイガ
小さな蛾。お米以外にもあらゆる乾燥食品を食べる。主に玄米のヌカ層や胚芽部に産卵。白米に発生した場合は糠がなければあまり育たないようです。幼虫は糸を吐いてまゆをつくります。お米が糸をひいていたり、いくつかくっついていたらメイガのいる合図です。
米びつに虫をみつけたら
輸入小麦にコクゾウムシを放ったら死んでしまったという実験があります。虫がわくということは、それだけ安全なお米であるという証明でもあるんです。
昔は、お米にわいた幼虫は貴重なタンパク源と考えられていたという説もあるそうです。でも、できれば食べたくないですよね…
メイガの場合、まず目の粗いザルなどでふるったり、手ですくったりしてメイガの糸でくっついたお米(巣)を取り除きます。
以下コクゾウムシと共通です。直射日光の当たらないベランダなどに新聞紙などを広げ、お米をうすく並べ、1~2時間放置。成虫は逃げていきます。逃げた虫は潰した方が二次被害を防げます。
直射日光で日干しをすれば、幼虫も死にますが、お米の味が落ちてしまいます。冷凍庫に一週間ほど入れておいても全滅します。この場合、冷凍庫から出したときに結露によってカビが発生する可能性があるので注意して下さい。
死んだ幼虫や卵を産み付けられたお米は、水に浮きます。お米を研ぐときに、流水でよく洗いましょう。
基本的に食べても問題ありませんが、ダニやエビなどのアレルギー体質で気になるという方は無理に食べるのは止めましょう。
二度と彼らと出会わないための虫除け対策
・お米を買いすぎない
たくさん買った方が安いですが、心を鬼にして1ヶ月以内で食べきれる量だけ買いましょう。とくに暑い梅雨から夏場は早めに食べきって下さい。精米から二週間以内がおいしく食べられます。
・米びつを綺麗に保つ
新しいお米を買ったときに、米びつにそのまま足すのはやめましょう。一度米びつを空にして、良く洗って乾燥させてください。フタの裏などに虫の卵が残っていることもあります。また、メイガのエサとなる糠がたまるのも防げます。
・冷蔵庫の野菜室で保存する
もし虫がいても、成長が抑えられます。密封できる容器の中に入れましょう。2リットルペットボトルもおすすめです。
・買ってきた袋のまま保存しない
虫はビニール袋を食い破ることができます。他で発生したメイガが袋を食い破って入り込んでしまう可能性があります。お菓子などあらゆる乾燥食品にも気を付けましょう。
・鷹の爪やにんにくを入れる
フタの裏に貼ったり、直接お米の中に入れてしまってもいいでしょう。お茶のティーパックに入れてもいいですね。天然わさび配合の米びつくんなどや、お米に虫コナーズなどのお米用防虫グッズも売られています。
美味しく食べるワンポイント
味の落ちてしまったお米は、炊くときにサラダ油などを少量加えるとおいしく炊けます!
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