バスなどの乗り物で酔うメカニズムについて説明します。耳の奥にある内耳の三半規管(平衡感覚を司る)に減速や加速、カーブなどの加速度が伝わったことで引き起こされるのです。
簡単に言うと、速くなったり遅くなったり、曲がったりする乗り物に乗っていると起こる症状です。常に一定のスピードで進む乗り物では起こりません。
酔いやすい人もいれば、全然大丈夫な人もいます。誰でも同じように酔うのではなく、どのくらいの揺れに耐えることができるのかは、人によって違うということです。また、睡眠不足や疲労、心労などその時の体調によっても酔いやすさが変わって来ます。
めまいや頭痛、吐き気などのつらい症状がでますが、車など乗り物から降りて休めばすぐに回復することが多いです。
また、匂いがくさいなど、不快な状況だと酔いやすくなることもあります。普段は酔わなくても、タバコ臭いタクシーなどではすぐに気持ち悪くなってしまうという人も多いですよね。
酔わないように予防しよう
車酔いをしやすい人は、自分なりに予防法を持っているでしょう。よく知られている対処法としては、できるだけ遠くを見る、窓を開けて新鮮な空気を入れるなどがあります。
酔い止めの薬を飲む他には、前日にしっかり寝ておく、満腹状態にしない、自分で運転をする、休憩をこまめに挟むなどが有効です。車の場合、後ろの席よりも前の方が安心です。運転しない場合は助手席に座りましょう。これは、進行方向を見ておくことでどっちに曲がるかわかり、姿勢などの対応ができるためです。心構えがあるだけでかなり違います。
バスに乗る場合は、タイヤの上の席は良く揺れるので避けた方がいいでしょう。足元が狭くなっている場合もあります。
窮屈なのは避けたいところ。座席も倒させてもらいましょう。
また、自分は酔いやすいと思い込んでいると本当に酔ってしまいます。こういった精神的な影響も大きいので、小さなお子様や幼児には、吐いてもいいよと、袋を持たせて安心させるようにしましょう。
酔い止めを飲ませるときにも、「これを飲めば酔わないで済むよ。」と、暗示にかけるつもりで。
身体を締め付けるベルトをゆるめたり、首元のボタンを外すなどしてリラックスするようにしましょう。眠れそうなら寝てしまうのが一番です。
おまじないとしては、おへそに梅干しを貼り付けるというものもあります。科学的に効果があるかは疑問ですが、暗示効果はあるかもしれませんね。
自分の車に酔いやすい人を乗せる場合には、ゆったりとした運転を心がけましょう。車内の匂いのも注意です。前日にたっぷりとファブリーズなどをして、当日はタバコや匂いの強い食べ物を車内で出さないようにしましょう。
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