日焼け止めを塗っていても、バーベキューなどで長時間外に出ているとどうしても日に焼けてしまいます。日焼けは1度熱傷。立派な火傷です。水ぶくれは2度熱傷。
皮を破かずに皮膚科へGO
水ぶくれになってしまったら、皮膚科へ行くのが安心です。それまでに自分でできることは、水ぶくれをつぶさないこと。
皮が破れてしまうと、細菌が入りやすくなって炎症が悪化してしまうことも。つまりは痕になりやすくなってしまいます。水ぶくれになったら、どんなに痒くても掻いてはいけません。水ぶくれの内部が潤っていることで、皮膚の再生が促されます。体液には傷を早く治す効果があるからです。中の皮膚が作られ、水分が肌に吸収されて自然と皮がとれるまで頑張って維持しましょう。
傷が早く治るというコンセプトの「キズパワーパッド」というバンドエイドの商品があります。体液(滲出液)を保つことで、キズが綺麗に早く治るという考え方です。傷口を乾かすドライヒーリングに対して、モイストヒーリング(湿潤療法)と言われます。
モイストヒーリングのメリットとしては、治りが早い、跡が残りにくい、痛みが少ないなどがあります。
水ぶくれも通常の日焼けと同じように、まずは冷やすのが大切です。流水で冷やす。水風呂で冷やす。濡れタオルで冷やす。とにかく冷やしてください。水を勢いよく当てると、その水圧で水ぶくれが破けてしまうことがあるので注意して下さい。
小さなお子様の場合は、冷やしすぎて体温が低下してしまわないよう気を付けましょう。特に心臓の近くなどは長時間冷やしすぎないようにしてください。
あとは清潔なガーゼなどで患部を覆っておくといいでしょう。
もしも破けてしまったら
白ワセリンをラップに塗って患部を覆うと、潤った状態を保てます。上で説明したモイストヒーリング(湿潤療法)です。
患部の面積が少なかったり、男性で痕が少しくらい残っても気にしないというのであれば、自己治療で済ませてもいいかもしれませんが、基本的には病院へ行くことをおすすめします。
湿潤療法を行っている皮膚科を探して行ってみるといいでしょう。
自分でいわゆるラップ療法を行う場合には、気を付けなくてはならないことがあります。
湿った環境というのは細菌にとっても好都合なので、患部を良く洗うことが大切です。一日一回は流水で良く洗うようにしてください。特に火傷部分から出てくる水分が多い場合などは、ラップで覆うことで細菌が増えます。浮いた皮膚が残っていたら、それも細菌の温床になります。綺麗に取り除きましょう。細菌が多くなると、糖尿病などで免疫力が落ちている場合には、敗血症性ショックを起こす可能性もあります。多臓器不全を起こし、大変危険です。
ちょっと脅かしすぎたかもしれませんが、不安になった方は医療機関へ。
日焼けの注意点
普段使っている化粧水などでも、敏感になっている肌には悪影響を及ぼす可能性があります。ひりひりしているなら、しみる化粧品は無理につけずに肌の状態が落ち着くのを待ちましょう。キュウリやアロエもNGです。
熱いシャワーも厳禁です。水ぶくれにはなっていなかったのに、シャワーを浴びた途端に水ぶくれになることもあります。
つぶさない、やぶらない、乾かさない、これで綺麗に治しましょう。
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