夏休み!旅行で留守中の観葉植物の水やり方法

留守中の水やり旅行で家を留守にすることの多いGWや夏休み。気になるのは室内の観葉植物の水やりです。
3~4日や1週間、1ヶ月など、期間に合わせた暖かい時期の水やり方法を解説します。お盆旅行もこれで心配ありません。

アンプルタイプの活力剤を

アンプルタイプの活力剤

植木鉢の土が乾いたら、水をたっぷりあげるのが水やりの基本です。
里帰りや出張などによる留守中は、残念ながらそうはいきません。どうしたって植物にとっては負担です。
家を空ける前後には、活力剤をあげていたわってあげましょう。
これから紹介するいずれの方法も、ぶっつけ本番で試すのでは無く、前もってテストしてください。
また、当たり前ですが植物の種類や鉢の大きさによって対応を変えてくださいね。普段から、何日で植木鉢の土が乾くのか把握しておくといいでしょう。
冬場は、植物が必要としている水分も減っています。1週間程度であればあまり気にする必要はありません。逆に留守にするからとやりすぎないように注意して下さい。

土が乾かないように工夫をしよう

植物の根にとっては、土を乾燥させて呼吸させるのも大切です。濡れたままでは根腐れしてしまうからです。
そうはいっても、旅行中は例外。水が無くなっては大変なので、土が乾きにくくなるように工夫しましょう。

お風呂場へ移動させる
お風呂場当たり前ですが、湿度が高い方が乾燥しません。最も湿度が高いのは浴室でしょう。浴槽に水を張っておけば、湿度も上がります。
2~3日程度なら、これだけでも問題ないでしょう。ただし、窓が無くて真っ暗の場合は止めましょう。

直射日光を避ける
遮熱カーテン雨戸を閉め切ってはかわいそう。レースカーテンだけにして、ある程度部屋に光が入るようにしましょう。
夏などは室温が上がりすぎないように、遮熱効果のあるレースカーテンにするといいでしょう。
ベランダに出しておく場合は、かならず日陰に。

3~4日家を空ける場合

水ゴケ出かける当日の朝に、たっぷりと水をやっておけば問題ないでしょう。そして、受け皿に水を溜めておきましょう。
夏などは、さらに水ゴケやピートモスをたっぷり湿らせ、しぼらずに土を被うように敷き詰めておくといいでしょう。
水ゴケが無ければ、古い布や手ぬぐい、タオル、新聞紙などでも代用できます。
受け皿が浅い場合は、洗面器などに水を溜めて鉢の3分の1程度を水に浸ける「腰水」をしてもいいですね。

1週間~10日程度帰れない場合

ペットボトル
100円ショップやホームセンターに、ペットボトルに付ける給水キャップが売っています。とんがりコーンのように尖っていて、穴が空いているものです。逆さまにして土に挿して使います。
鉢が小さいと倒れてしまって使えませんし、根を傷める可能性もあります。給水量の調節もむずかしいので、必ずテストしましょう。

保水剤・保湿剤
ペットボトルよりも汎用性が高いのが、保水剤・保湿剤を使用することです。もちろんペットボトルとの併用もいいでしょう。
界面活性剤を土にそのままかけたり、水に混ぜて与えることで、保水力をアップさせます。
商品名としては、「アクアゲイン」「水やりヘルパー」「サチュライド」などがあります。
保水の効果は3ヶ月程度持続するので、旅行から帰ってからも水を与えすぎないように注意が必要です。
これもぶっつけ本番はせずに、前もってテストしてください。

毛細管現象を利用する
ペットボトルとひも狭いすき間に水が入り込むのが毛細管現象。タオルやティッシュに水が染みこんで広がっていくのがそうです。
ペットボトルと綿の太い紐、紐につける重りがあれば装置の自作も可能です。
重りを付けた紐の端を、水を入れたペットボトルに入れて、反対側を土に埋めましょう。
最初に紐を濡らすのがポイントです。紐の代わりに、古いタオルを切ったものでもOKです。麻ひもや毛糸でもいいでしょう。10日間持たせるには、2リットルペットボトルよりも多く入る容器が必要です。
お風呂場で、水を溜めた浴槽から紐を伸ばせば、長期間でも水が無くなる心配はないでしょう。
ベランダなどで行なうときは、空になった容器が飛んでいかないように重りを入れるなどの工夫が必要です。また夏の屋外では、紐が乾かないようにアルミホイルなどで包んだ方がいいでしょう。

10日以上の長期間

ずっと根を水に浸けておくのは良くありません。長期間となると、やはり定期的な水やりが大切です。

他の人にお願いする
頼むこの方法がとれる人はあまりいないかも知れませんが…
庭の植物や、外に出せる観葉植物であれば、ご近所さんに頼むのもひとつの方法です。旅行から帰ったらお土産を渡し、きっちりとお礼をしましょう。
室内の植物の場合は鍵を渡すことになるので、頼むなら家族などの信頼できる人でないと難しいですね。他の人に頼む場合は、植物になにかトラブルがあってもその人のせいにしてはいけません。移動できる植物の場合は、面倒を見てもらえる方の家に持っていって預けてしまってもいいでしょう。

底面灌水の植木鉢に植え替える
シクラメンでよく使われる手法に、底面灌水(底面給水)があります。受け皿に水を溜め、鉢の底へ不織布などで水を染みこませる方法です。
水にかかるのを嫌う球根で良く用いられていますが、普通の観葉植物にも適したプランターもあります。
給水布を使わないドイツのレチューザというプランターなら、1ヶ月程度水を足さなくても大丈夫です。サイズによってはかなり高価ですが、植物の数が少ないなら全部植え替えてもいいかもしれません。
普段のお手入れも楽になりますが、貯まっている水が無くなっても1週間程度は水を足さずに、土が乾燥する期間をもうけるのがポイントです。
ただし、植え替えてから1ヶ月は、普通に表面から水をあげて根をなじませる必要があります。もうすぐ旅行だ!という方は、今回はあきらめてください。

自動灌水装置を使う
タイマーで決まった時間に水やりができる装置があります。水道に繋いで、乾電池で動きます。
水分のセンサーがついているものもあり、大変便利です。庭が広い人や留守がちの人は、常用している人も多いです。
1万円~2万円で購入できますが、基本的に屋外用です。ナショナルがベランダやテラスで使えるタンク式タイプのものや、室内用の自動灌水装置を販売していたのですが、現在は製造終了しています。
マンションなどの集合住宅の場合、水漏れで階下などに迷惑をかけた場合、賠償責任を負うことになります。鉢植えをベランダに出してベランダの蛇口を使うか、お風呂場に設置すればいくらか安心ですが、室内で使う場合は自己責任でお願いします。
お風呂の残り湯を洗濯に使うためのバスポンプと、秒単位で電源のオンオフができるデジタルプログラムタイマーを使っている強者もいます。

しっかり対策して、安心して旅行を楽しんでください。


ちなみにセンサーで土の状態を計測しスマホのアプリで確認ができ、自動で水やりをしてくれる商品が2015年中に発売予定です。
最大1ヶ月水やりができる植木鉢タイプの「Parrot Pot」と、すでにある植木鉢用のペットボトルに付けるタイプの「Parrot H2O」です。
まさか観葉植物までクラウドの時代が来るとは驚きですね。

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